アドリア海の真珠

クロアチア、アドリア海沿岸に面する街、ドゥブロヴニク(Dubrovnik)。
中世の頃から要塞都市として栄えたこの街は、旧市街をぐるりと城壁が囲み、その城壁から見渡せる赤い西洋瓦の屋根と紺碧のアドリア海の色の対比がとても美しい。
「アドリア海の真珠」とうたわれるこの美しい街を訪れたのは1989年の夏、東欧の社会主義が崩壊する直前、まだユーゴスラビア共和国に属していた頃だった。
城壁からすり鉢状の街の細い路地の階段をゆっくりと降りていくとこの街のメインストリート、プラツァ通 りが広がる。
白い石畳の明るく開放的なこの通りは人々がカフェでくつろいだり、子供たちがボール遊びをしたりと、通 りというより街の中心の広場的な風情だ。