建築にかかるお金

kidsroomx80建築の工事費は敷地の形状に左右される事も多い。
自宅の敷地は道路より1.5m高く、そのための擁壁工事が必要となる。自分たちの建築費の予算はそうした付帯工事も含めて23,8000,000円(税込み25,000,000円 2002年時)。
見積もりは3社に依頼した。1回目にでてきた各社の金額は31,900,000円
29,500,000円
28,200,000円
見積もり調整はいつも仕事でやっていることなので、多少の予算オーバーはあまり驚かない、が今回はちょっとその差が大きい。経験的に見積金額が予算の2割を越えるとその調整はかなりの時間と手間がかかる事を知っている。
各項目の単価、数量を見直す、工事を簡略化する方法を考える、仕上げ材料を一部変更する、自分でできる工事(庭のデッキ工事等)は自分でやる等々。
こうした減額案と同時に 今回は自宅だったので部分的に分離発注という方法を試みた。(工務店を通さずに施主自らが直接、業者と契約発注する方法。工務店を通 さない分安くなる、がこちらの手間は増える。)
最終的に 建築費は擁壁工事費を含めて24,000,000円(建物部分、約23,200,000円、擁壁工事分、約800,000円)となった。
擁壁工事はその一部を建築工事と一体とすることによりコストダウンができた。建物は工事床面積で147m2(44坪)、純粋に建物部分を坪単価で計算すれば530,000円/坪となる。(ブラインド・カーテン工事、置家具、家電製品は含まず。)
ローコストである事が貧相さにつながる事にしたくないと思う。コストを抑えるために空間の本質的な骨組みを変えたり(自分にとっては将来、変更可能な家の大枠としての骨組み)、仕上げ材料の選択を含めたデザインの質を落とすことはただ単にローコストであるだけの家になりかねない。
建築費を抑える事は手間と時間を惜しまず知恵を絞り出せばいろいろ出てくるものだ。