自分たちの選択

kaidanx80自分たちの家族構成は夫婦、息子3人(9歳、7歳、3歳 2003年時)。子供達はまだ小さいのでそれぞれに独立した子供部屋というのはまだ必要ない。しかし10年後には必要になる。20年後はどうだろう。長男は独立して別 居しているだろうか。次男は地方に住んでいるかもしれない。30年後は息子夫婦と同居だろうか?もしかしたら僕と妻がそれぞれの仕事のアトリエとしているかもしれない。家族構成は月日の流れの中で変化していく。

住宅の空間はその時の状況で変化、対応できるようにした方がよい。自分でテーブルや棚を作ったりするのが好きだ。そのための工房みたいな場所が欲しい。小さい庭があれば植栽のこともいろいろ試してみたい。自然の風や光の変化を感じられる家がいい。あまり根性がないので時にはクーラーも使うけどやはり自然の風が抜けていくのは気持ちがいい。
建築の設計の仕事をやっているのだから条件が許せば自分の設計で家をつくりたいとは思っていた。
集合住宅の選択というのは検討してみたが、既存の集合住宅では自分たちの住まい方に合うものはなかなか無い。また将来いろいろ改装すること、頻繁に趣味的な大工仕事をやることを考えると集合住宅では隣近所のみなさんに結構迷惑を掛けそうだ。
結論は、自分の設計で住宅を建てることにした。住宅を設計し建てるということになれば当然、まずその建築地を探さなければならない。何れの土地になるにしても”その土地の形状、環境を考慮した住まいにする”ということが自分たちの住宅の新たな必要条件となる。自分たちの家に求められるものを整理したらそれは自分がいつも住宅に求める条件となった。(当然だけど。)
1.将来の住い方の変化に対応できる可変性を持つ空間とすること。
2.自然の空気の流れを利用した住環境とすること。
3.土地の形状、環境を考慮した住まいにする。