Piazza del Campidoglio

img046カンピドリオ広場

ローマ、七つの丘の一つ、カピタリーノの丘の上にある、カンピドリオ広場は16世紀前半、ミケランジェロによって計画された広場である。広場と言っても、ここは他のイタリアの中世都市によく見られる自然発生的な広場とは異なり、計画的に創られた広場である。
広場は大階段を登って、正面「パラッツォ・デル・セナトーリオ」と右に「パラッツォ・デイ・コンセルバトーリ」、左に「カピタリーノ美術館」、三つの建物に囲われている。広場中央にマルクス・アウレリウスの騎馬像がたち、幾何学模様の床で舗装されたこの広場は観光名所としても有名な場所である。
左右の館は同じデザインのファサード。2層分を貫くジャイアントオーダーと呼ばれるミケランジェロ独特の柱、その1層部分には両側に2本の丸柱が寄り添うように立っている。
異なるスケールの柱を重ね合わせる事により、舞台の書き割りみたいな奥行きを持った重層的な立面となっている。
そうした意味でもこの広場は劇場都市ローマにふさわしい演劇的な広場といえる。